静岡県沼津市に所在する加藤学園高等学校は、創立から90有余年の歴史ある学校です。 校訓は「至誠…まごころを尽くす」であり、「徳育」という独自の教科も取り入れています。 ICTを活用した教育にも積極的に取り組んでおり、昨年度までは、生徒共用タブレット120台を利用していました。しかし、共用タブレットでは持ち帰りでの課題学習ができないという問題や、いつでもどこでも使用できる環境のほうがストレスなく使える、という理由から平成30年度より1・2年生全員にセルラーモデルのiPadを導入しました。
今回は、iPadの導入にも深く関わってきた進路指導部の小山俊彦先生に導入の経緯とDONGRIの活用について伺いました。
1人1台用の端末としてiPadを選んだ理由を教えてください。
MDMが容易であり、ウィルス対策等セキュリティがしっかりしていること。 なにより直感的に使用できることが選定した大きな理由です。
iPadの使用目的・活用方法として、貴校が最も重視することを教えてください。
iPadを通じて情報モラルを学ぶことや、情報活用能力を身に付けること。 また、課題配信など学習活動に使用することを目的としています。
生徒による紙の辞書や電子辞書の活用状況は、先生がたから見ていかがだったでしょうか。
紙の辞書を必ず購入させていました。ただ、持ち運びの不便さや、意味を調べるのに時間がかかるといった理由からか、あまり活用されていなかったように思います。
辞書アプリを一括導入とした理由を教えてください。
同じものを持つことによって、先生方の負担を軽減するためです。 というのも、授業中に「辞書を出しなさい」という指示を出したとき、生徒はロッカーへ取りに行ったり、持っていなかったりする場合があるので、そこに指導の手間がかかってしまいます。「iPadを出して」という指示だけでいいので、紙の辞書を使う手間よりも、負担軽減になったかと思います。
辞書アプリの中から、DONGRIを選択した理由を挙げてください。
高校での学習に必要な辞書6冊が、紙辞書や他社製品に比べかなり安価に手に入るためDONGRIを選択しました。iPad導入に費用がかかってしまう反面で、今までかかっていた教材コストを減らすことができたことは導入の大きな理由です。
ネット上の無料サービスではなく、有償の辞書アプリを選択した理由を挙げてください。
辞書情報は、きちんとした信頼性のある情報であるべきだと考え、有償の辞書アプリにしました。また、英和辞典には音声データがあるため、授業等で活用できると思いました。
先生がたも普段DONGRIを活用しているのでしょうか。また、DONGRIで気に入っている機能があれば挙げてください。
はい。教師も普段から活用しています。特に気に入っている機能はやはり「タブ機能」が便利ですね。前後に調べた語句にすぐ移動できたり、意味の比較が容易にできたりするのでよく使用します。生徒たちも同様に活用していると思います。
生徒のDONGRIの利用状況はいかがでしょうか。
辞書で意味調べをする状況になると、スムーズに使用しています。これからもわからない単語や用語が出た際には、真っ先に辞書を活用して語彙力を身に付けていってほしいと考えています。